2011年2月23日水曜日

公園の猫 その4

お弁当を食べに公園へ行ってもこの3週間ほど姿を見かけなかった。


「きっと死んでしまったんだ!殺されたんだ!!」と騒いでいたら、今日陽の当たるベンチの上に何もなかったかのように、いた。


オイラがお弁当を広げると、覚えていたのか「何かちょうだい」とねだりに来た。
いなくなる前よりも警戒心が緩んでいるように感じたので、おいらが座っているベンチの上に玉子焼きを乗せてみた。

ベンチに上がってくるかな?と思ったが、さすがにそこまで気を許してくれてはいないようで、ベンチの端から手を伸ばして一生懸命玉子焼きを手繰り寄せようとしてる。

ちょっとジャンプ気味にして手が届き、落ちた玉子焼きを咥えて少し離れたところで美味そうに食っている。



食べ終わってまた寄ってきた。
「もっとくださいよー」
と言ってるように見える。

「よしよし、そんなに玉子焼きが好きかい?」と3つあった玉子焼きのうちの2つ目を贈呈。

またまた苦労しながら手元に引き寄せて、むしゃぶりつくのかと思ったら、
ちょっとかじってプイッと横向いてしまったよ。

なんだよー、おまえ。

大事な玉子焼きを2つもやったのによー。
何が気に入らないのかわからん。さっきはあんなに美味そうに食ってたのに。


またベンチの陽の当たってるところへ戻って、股の間をなめてるよ。





まあ、死んだものと思っていたのに元気だったので、今日のところは許してやる

「あら、おひさしぶりです」
「なにかくださいよー」
「おおっ、これはうまそうです」
「いいにおいです」
「食べますけど、見ないでくださいね」
「おいしかったのでもっとください」
「なんかちがうのがいいよー」
「くれないならいいです」
「ほんとにくれないんですね」
「ぺろぺろ」
「ゴロゴロ」

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